子猫があぶりになった日。

このいきものはなんでしょう？

 

これは、あぶりが我が家にきたその日の夜に撮ったもの。

4年前、当時住んでいた家の近所のお宅で数匹の子猫が生まれて、
そのなかの一匹を譲り受けてきた。

あぶりを含めて黒ネコとトラネコが計4匹いたけれど、もらいに行った時、
あぶりだけがスヤスヤ寝ていたと夫は記憶しているそう。

 

あぶりはまだ、ちょうど生後一ヶ月の子猫だった。

「子猫は生後3ヶ月ぐらいまでに母猫からいろんなことを学ぶ」

という説がありますが、私はそれを知らなかった。
たしかに、もうちょっとおかあちゃん猫と暮らさせていたほうが、
もっとかしこい猫に育ったのかもしれないなあ。

でもちょっとアホなのがあぶりの味だからよしとするか。

 

それはともかく、子猫はうちに連れられて来た。
まだ手に乗るほどに小さかったので踏んじゃいそうで怖かったし、
家の雰囲気にも慣らさないといけないと思い、
子猫をとりあえずソファーに乗せておき、
夫と私は、この子猫の名前を考えることにした。

夫は、たぶん、子猫がまだフワフワした毛並みだったからか
（というか単におびえて毛が立っていたのでは思われる）
「まりも」という名を主張したけれど、
私にはまだピンと来る名前は浮かんでいなかった。



子猫ははじめての家が怖かったのか、
しばらくソファーの上でぶるぶる小さくふるえていたけれど、
小一時間もすると、ソファーから飛び降り、
床においてあったとあるものに、前足で2回、ちょいちょい、と触れた。

その「とあるもの」とは

 

これ。

全体を見てみよう。

 

これ。

毛を逆立ててふるえていた子猫がはじめて興味を示したものが、
いわずと知れたフィットネス機器、アブトロニック。

私はすぐさま夫に提案したね。

「名前は　あぶ　にしよう！」と。

夫は、「アブトロニックの”あぶ”って！」と思ったらしくすこし躊躇したけど、
私がゆずらなかったので「あぶ」で決定となった。

でもちょっと呼びにくかったのでニックネームは「あぶり」ってことで。

その後あぶがどうしたかというと…

すぐに我が家の暴君となり、今現在も君臨中。


ちなみにうちはマンガ好き夫婦だからか、

 

から「あぶ」なのかと思われたこともあるんだよね。ちげーよ！

オシャレ魔猫アブand竜兵

バイト仲間さんのひとりが、あぶりにネックレスを作ってくれた。

「あぶりちゃんの首のサイズをはかってきてね」と言われたので
帰宅後、手が空いていた夫に計ってもらったら、

「20センチだよ」

とのこと。いや、うちのあぶりは5.6キロのデカイ猫…。
本当に20センチでいいのだろうか不安だったけれど、
２回計ってみても同じだったよと夫がいうので、そのままお伝えした。

そして数日たち、出来上がってきたものをいただいた。
渡されるとき、

「なんか小さい気がするんだけど本当に大丈夫？
もし小さかったら作り直すから言ってね！」

と言われたのでやはり不安になり、家に帰ってつけてみると、

…やっぱなんか小さくね？


 

なんかジャストフィットじゃね？


そう、これは「ネックレス」なので
少し下がりぎみになるのが正しいのに、
夫は「首輪」と解釈してしまっていたので、
首ピッタリになるように計ってしまったのだった…。

普通の体勢だと、せっかくの可愛いビーズが
毛に埋もれちゃって見えぬｏｒｚ
でも、あぶりはぜんぜん苦しくなさそう。
案外首は細かったんだね…。

せっかくのネックレスがムダになりやしないかとドキドキだったけど、
結果オーライってことで一件落着。

でもあばれんぼうのあぶりに首輪（ネックレスなのだが）は
なんだか怖いので、人間が近くにいるときだけつけさせようと思う。

だって、外して見せると

 

おもちゃだと思うらしく、即刻戦いを挑んでくる。ちげーよ！


あぶりにはふだんおしゃれをさせないので、
こういった可愛い首輪（ネックレスなのだが）は初めてのアイテム。

ふだん見ない姿って可愛いね（私って猫バカだな）

なんだか調子に乗って、百均で小型犬用帽子を買ってみた。

可愛いあぶりのお帽子姿が見たくてかぶせてみたら…

 


 

なんか上島竜兵氏みたいで笑えた。

いっちょまえに女の子

「メスは人間の男の人になつき、オスは人間の女の人になつく」
というのを聞いたことがある。

うちのあぶりはメス。夫が、メスじゃないとイヤだと言ったから。
その理由が、冒頭にあげたものなんだけど、これって本当なのかね？

実際、あぶりはどちらかというと夫のほうが好きみたい。
もちろん私にもなついていて、抱っこや一緒に寝たりするけれど、

 

こんなふうにおなかを上にした、赤ちゃん抱っこ」をできるのは夫だけ。
しかも必ず、写真のように前足で夫の腕に抱きつく。

この抱っこ法、私がやろうとするとイヤがってダメ。
ふつうの抱っこは全然余裕でさせてくれるのだけど。
まあ、私がヘタなだけかもなんだけどね！

それから、夫がお風呂に入りに居間からいなくなると、
とたんに大きな声でニャーニャー鳴いて、お風呂場へ行こうとする
（でも水が嫌いなので一切お風呂場には入らない）。

トイレとか、別室へ行ってもそう。

完全家猫あぶりにとって、居間がいちばんのテリトリーらしいので

「オマイもいっしょに居間にイレ！」

みたいな感覚なのかもしんない。

ちなみに私が部屋から消えても鳴かないらしいよ。

なんでだよ。

ところでうちのあぶりは爪切りがキライ。
なので爪切りはもっぱら夫の仕事。

 

これはきげんがよろしいとき。リラックスして切らせてくれる。

 

こんなふうに可愛くしててくれるときもあるんだけど、

 

でも、たいていはこんなふう。
夫は逃れようとするあぶりをしっかりホールド！


 

そして諦観して爪を切らせるあぶり。なんだかグッタリ。


冒頭のは迷信かもしれないし、猫にも個体差があるだろうけど、
うちのあぶりはやっぱどっちかっていうと、夫が好きみたいだな。

…ていうかあぶりは、私を下に見ているのではなかろうか。